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「低域」と「空間の再現性・定位感」の表現がポイント

東京都Yさん

これまでにイルンゴ製のオーディオボード、
grandezzaを数々のフロントの機器に導入してきて、
一段また一段と、確実に純度が上がってきました。

しかし、今回N801の為に作成したgrandezzaSPK-N801は、
一気にシステムのグレードを上げてくれました。

自宅はもちろん販売店の試聴室でもここまで
N801が気持ちよく鳴っているのは記憶にありませんでした。
(ちょっと親馬鹿的な発言でした)

「低域」と「空間の再現性・定位感」の表現がポイントです。
ボリューム感があり、かつ解像度、質感、
制動の利いた低域は申し分なく
低弦や打楽器などの再生は素晴らしいの一言です。

まるで一つ一つの楽器の大きさが見えてくる様で、
楽器と楽器の間の空間までもが再現され、
スケールの大きな演奏になりました。

ヴォーカルの質感も素晴らしく、
ジェシー・ノーマンの「ハバネラ」
~ ビゼー:カルメン
(小澤征爾指揮 フランス国立管弦楽団)では
エコーがふわっとホールいっぱいに美しく広がっていきます。
また、台詞のシーンもいいのです。

ホールにほど良く響く声がまるで
上質なシルクのように繊細で
しっとりとしていて、うっとりします。

またプリアンプのJEF/Synergyのセッティングですが、
本体と電源にそれぞれgrandezzaを用意し
Synergyとgrandezzaの間にはsonorite-Rを、

zoethecusとgrandezzaの間には
東急ハンズにて購入した羊の皮。

楠本氏に聞いた話によるとgrandezzaの下は
密着しているより、空気の層でふわっと
支えているような状態がいいそうです。

元々Synergyはセッティング環境に敏感ですが、
本体と電源を別にセットした効果は 、
空間の表現と低域への沈み込みが特に効果的でした。

今回は最初にN801の現物採寸をして、それから設計図面の作成、
さらに製作、セッティングまでと、大変時間がかかりました。
ですが、その分素晴らしい演奏ができるようになりました。

生まれ変わったN801は様々な発見があり、
これからが楽しみです。